溝畑容疑者確保に麻酔銃が使えない理由!和大発砲たてこもり事件!

和大興業での発砲事件を起こした溝畑容疑者が現在立てこもりを続けていて、
ふと思うことがある。
即射殺とならないのは、
人道的な観点もあるだろうし、
それよりも事件(特に拳銃入手)についての供述が得られなくなるから、
と言うのは容易に想像がつく。
んだけど、そうなるとどうしても頭に浮かんでしまうのがアレですよね。
実際に同じことを考えた方も多いと思うので、
警察が犯人確保に麻酔銃を使わない理由を調べてみました。
溝端容疑者立てこもりに関して挙がっている声
ホントに安直といえば安直なんだけど、
僕も麻酔銃だの手足を打って無力化だの考えてしまうのです。
で、Twitter見てみたら同じこと考える人がメッチャ多いです。
説得とかしなくていいから、麻酔銃でスナイピングして眠らせろよ。>RT
— 近間岬 (@chikama_misaki) 2016年8月30日
コナンに出てくるような人間用の麻酔銃ってないのか??開発した方が色々使えそうなのに(銃をバンバン打つより良さそうな気がする)
— 座・べん (@53Affection) 2016年8月30日
溝畑泰秀立てこもり
2発も発砲しているのだから足でも腕でも撃ってしまえ。
と思うのだが。— goro (@563kuroita) 2016年8月31日
これに対してこういう声も
相変わらず「足を撃って確保しろ」だの「麻酔銃で眠らせろ」だの好き勝手言ってる人ばっかりだなぁ
— ピクルス上田®︎ (@picklesueda) 2016年8月30日
「和大興業」で従業員4人が拳銃で撃たれた事件の溝畑泰秀容疑者がまだ立てこもってる。説得しても応じない上に2発発砲したらしい。
自分は警察官、周辺住民を守る為に射殺しても問題無いと思うんだけど。
射殺したらマスコミや人権派弁護士とかいう連中が叩きまくるだろうけどな。— バニデス (@Banidesu_Nico) 2016年8月31日
人道的、近隣の安全、事件の背後関係洗い出し・・・等、
すべてをクリア出来るのが麻酔銃じゃないか?
と、素人考えでは思ってしまう。
麻酔銃を使うリスク等
そもそも人間用の麻酔銃が存在しない
これには、国際的な法令上作れないという事情もあるようです。
実用化された対人用麻酔銃は欧米では(公式には)存在しない。
法令上の問題点としては軍用には麻酔銃が化学兵器として扱われ、ハーグ陸戦条約と化学兵器禁止条約に違反するためである。
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
麻酔の即効性や死亡リスク
結局のところ実弾をなかなか使えないというところに行き着くのかな?という事情みたいですね。
麻酔銃はたとえ人間用のものがあっても即座に効くものではありません。
こういった場合、麻酔銃に撃たれた犯人が眠るのは被害者が殺された後になることでしょう。
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
本来麻酔とは非常にデリケートで
高い医療技術力を要求されます。麻酔とは対象になった人の体格に合わせて薬量を調節し、さらにゆっくりかけるものです。
それを乱暴に一瞬で眠らそうなんてしたら、それは麻酔ではなく超強力な筋弛緩剤です。撃たれた人は肺や心臓まで
麻酔されて二度と目を覚ますこともないでしょう。
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
また、アレルギーによる死亡リスクもあるようです。
動物を間違って殺してしまっても殺人罪は問われませんが、麻酔銃を犯人に撃って、犯人にアレルギーがあれば、死に至ることがあります。その死亡責任は官庁が受けねばならないのです。
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
医師免許が必要
人間に麻酔をかける行為が医療行為となるため、医師免許を持たない大多数の警察官などが使用することが出来ない。
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
麻酔をかけることが医療行為ということなので、引き金は医師免許を持ったものが、ということになりますよね。
まぁ、この辺は法律を変えるなどでどうにか出来なくは無いのでしょうが、
他の理由とも合わせて実用には至らないということのようです。
これは対人に関してだけでなく、動物用の猟銃なども同じ理由で使用が出来ないようです。
麻酔という薬剤の知識がないものが麻酔銃の所持許可、発砲許可を持てるのは一部の人間だけですね。
猟銃として麻酔銃を使うことも禁止です。例えば
町の中で、大きな獰猛な犬が人間に対して攻撃しているという通報を受けたとします。
駆け付けた警官は麻酔銃の所持ができないため、実弾での殺処分することができます。獣医の病院で暴れだした獣類は、獣医の判断で麻酔銃を使うことができます。
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
射程距離や精度
有効射程 麻酔銃が狙って確実に当てられる距離というのはせいぜい10~20mです、それで間に合うのかという問題
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
こういった実用性の問題に加えて医師免許の問題など、実用化は現実的ではないようです。
費用が高い
これは麻酔銃が使えないことの直接的な理由ではないと思いますが一応挙げておきます。
※これはあくまで動物用で考察した方の見解の一例です。
動物用の麻酔薬として重宝されていたケタミンは禁止されており、人間用のを使った場合高くつく。
麻酔薬と麻酔用のシリンダーだけならば
一発辺り推測3000円から5000円程度でなるだろうと推測初期費用として15万+麻酔銃20万+専用弾薬と薬剤一発数万麻酔薬とシリンダー8,265円を自腹で支払う
麻酔銃は海外から個人輸入をして安くて20万程度(日本のほぼ銃砲店では扱ってないか一桁増える)
引用元:blog.livedoor.jp
また、費用で言えば銃そのものだけでなく、医師免許を所持し射撃の腕の良い警官
というスペシャリストを育成する費用と言うのもあるのではないかと思います。
そんな人材が麻酔銃スナイパーの道を選ぶかも疑問ですし。
あとがき
というわけで、麻酔銃を使えないという理由はあるものの、
それよりも現実的に対人用の麻酔銃というものが存在しない(中国ではあるとの話もありますが)
というそもそもの話のようです。
ついコナンくんやメタルギアなど見慣れてると、
普通に存在するものだと思ってましたがフィクションだったんですね・・・。