元警視庁第7機動隊の男性巡査長の盗撮が不起訴になった理由は?

神奈川県警の元警視庁第7機動隊の男性巡査長が今年6月に盗撮の容疑で逮捕されていた件で、
本日9月13日に不起訴処分になったことが明らかになった。
それと同時に報じられていたのは、
不起訴になった理由は明らかにしていない、
ということでした。
こういう言われ方をしてしまうとどうしても、
もみ消しとかそういうことを疑ってしまいますが、
どうやらそういうことでは無いようです。
盗撮事件で男性巡査長が不起訴になった理由を調べて
分かったことを書いておきます。
盗撮事件での刑罰
どうしても盗撮事件というと、
誤認逮捕で人生棒に振った話とかそういうのから、
その後の人生が狂ってしまうほどの刑罰と思ってしまうのですが、
実際のところは、起訴処分になることのほうが少ないという驚きの結果でした。。。
※ただし初犯に限る。
よく誤認逮捕のエピソードであるのは、
容疑を否認している場合で、
そうなると裁判も長引くし、風評被害で職場復帰も難しくなる、というのが怖いところで、
なんか、納得のいかない刑量ではありますが、
刑罰以前に迷惑防止条例違反というところ止まりで、
よほど重大なものでないかぎりは数万円の罰金刑だけとなるそうです。
※金額については20~30万程度という話もありマチマチですが、
なんにせよ、一般市民としてはそんなもので済んでしまうの?と思ってしまう額ですよね。
「やっていない!」と否認して罰金を払わない場合
逮捕となり証拠があれば検察送り(証拠があれば否認しないと思いますが)
証拠が無くてもその内容から起訴相当と判断されれば起訴され裁判となるようです。
ただ、不起訴となるには、
被害者との示談が出来ていることが大前提ということですが、
弁護士事務所のQ&Aではこういった話も。
示談が出来ない場合、絶対に処罰されるのでしょうか。
回答
必ずしもそうは言えません。 当事務所で現実に行った案件でも、示談ができなくてもそん賠償を受け取って 貰うことで不起訴にしてもらえたことは何回もあります。 さらに、損害賠償も受け取ってもらえない場合でも、贖罪寄付をすることで 不起訴にしてもらったケースもあります。 さらには、贖罪寄付もない状況でも、本人の深い反省を認めて貰い、 不起訴となったケースもありました。
そんな訳で、実際のところは、
不起訴にならなかった理由はなんだったの?
と言うより、
起訴される方が稀というのが現実のようです。
ましてや警察であれば、この辺の仕組みは詳しいだろうから、
すんなり罰金を払って終わりになるのが多いのかなと思います。
まぁ、結局なんか納得行かない部分が多いですけどね・・・。
過去の同様の事例
で、なんか警察の同様事件が多い気がするけども、
これは冷静に考えると、警察でもない限りニュースとして取り上げられないからなのかなとも思う。
実際に一般人の耳に入ってくる同様の事件は、
警察、教師、政治家、裁判官・・・・とかその辺ばっか。
まぁ本来なら1件でもあっちゃいけないと思うんだけども。
で、警察の同様の事件を掘り起こしてみると、
2016年8月のニュースでは、
道警の40代の男性警部補が盗撮で捕まっている。
結果、警部補は依願退職しているが、処分は公表していない。
コレに対して、
道警は、警察庁が「懲戒処分の発表の指針」で、私的な行為に関しては停職以上の処分を発表すると定めたことを根拠に、処分を公表しなかったと説明している。
引用元:www.sankei.com
結局のところ
道警は「発表する基準ではない」として処分を公表していなかった。
引用元:www.sankei.com
ということのようです。
同年6月には、
東京消防庁の副士長2人が捕まっているが、
30万~20万円の罰金を納付のみ、
最終的に2人ともに依願退職しているものの、
起訴はされていない。
まぁ、警察に限らず同じ処分になるようなので、
平等といえば平等ともいえるし、そのへんはまぁ良いんだけど、
この刑量の軽さと否認した場合の大変さって、
誤認逮捕の際に、やってもないのに認めちゃう人続出でヤバイんじゃないのか?
と思ってしまう。